本宮に向かいます。元来た道を戻り
赤い橋を渡った右手にあります。
正面やや左が先程の東の瀧。その向かい側
が夢淵と呼ばれるところでしょうか。
高見川(丹生川)・日裏川・四郷川の3つの
川が合流して、紺碧の深い淵が形造られてい
ます。
この季節は特に、水量が少ない💦
夢淵は古代の人々が水神の鎮坐す霊境とし
て、斎み潔めを行う場所で、それが訛って「
いめぶち」となり「ゆめぶち」となったそう
です。
摂社・丹生神社
日本最古の水神総本社。
丹生川上神社の旧社地として古くから
「本宮さん」と呼ばれているそうです。
立替えたらいいのにな~。地震が来たら
倒壊しちゃうのでは。
拝殿の方とは違って殺風景で寂しい感じが
しました。そう思いましたが、これはこれ
で神様的には落ちつくみたいですし、ここ
にはあまりいらっしゃらないみたいです。
<御祭神>
彌都波能売神(みづはのめのかみ)
道路を挟んだ反対側に大きな木があります。
こちらは木霊杉です。
「胎内に入り木霊の「氣」を体感し
力(パワー)をお受け下さい。」
と立て看板がありました。
見た目よりも意外と広かったです。
本当に優しく抱かれているような
感覚で、木霊杉の愛情深さを感じました。
『日本書紀』に神武天皇大和平定の折、
戦勝祈願のため丹生川上の地で(御神
酒を入れる瓶)を夢淵に沈め、お酒に
酔った大小の魚が流れる事により勝利
を占われた伝承地とされたそうです。
この時、水面に浮いて流れ出た魚こそ
「魚」に「占」と書く「鮎」。
天皇陛下御即位御大典に用いられる
萬歳旛(ばんざいばん)に丹生川の
水面と厳瓮、そして鮎の模様が施さ
れているのも、神武天皇の伝承による
ものとのことです。
元来た道を戻り拝殿方面の途中にあります。
<東照宮・水神社>
写真には撮れていませんが、結構急な石畳の
坂の上にお社があります。
<御祭神>
徳川家康公
高龗神
闇龗神
拝殿にもう一度戻り社務所へ行き御朱印を
頂いて次の目的地へ出発。
途中、オオカミの銅像があったので
寄ってみることに。
<最後の日本オオカミ>
米人マルコム・アンダーソンは明治38年
ロンドン動物学会とロンドン自然史博物館
とが企画した東亜動物学探検隊員として、
明治37年7月来日。
明治38年1月23日3人の猟師が1頭の
ニホンオオカミの死骸を持ってやってきた。
数日前に捕まえたものらしい。
最初は10銭で売ると言って一旦は破綻し
たが、猟師たちが戻って来て結局8円50
銭で売り渡された。
その後、毛皮が剥がされた。
ロンドン自然史博物館に、頭骨と毛皮が保存
されている。
これが最後日本でのオオカミになるとは、
この時だれも知らなかった。
オオカミの悲話。でもどこかに居そうな
気がします。
さて、この後は丹生川上神社の川上
上社方面へ向かいました。
到着すると龍神湖は龍が沢山。
静かで素敵な所です。
続く。