像のテラス
ここに入る前からゾウの鳴き声が聞こえて
来ていました。実際にいたわけではないで
すが。
槍や弓を怖がらずに進めるように戦いの為
に訓練されたゾウ達がモチーフとしてあり
ます。
350mも連なるこのテラスは王と兵士の
閲兵の場だったようです。
そして芝生は像が休憩する場所でした。
ゾウの鼻の下にある四角の石は蓮の花
を持っているところを表わしています。
ガルーダが支えている所もあります。
像のテラスの終わり辺り
ライ王のテラス
ライ王のテラスはラテライト(紅土Iや
砂岩の積み重ね)で出来ていて、高さは
6m。
像のテラスにいる時に、隣から何やら複
数の声が騒々しく聴越えて来て、と言っ
ても複数の話声が頭の中に入り込んで来
ている状態でしたが、ここにきて凄く重
い波動がガンガンにやって来ました。
その中には何か悲しい想念も伝わって来
ていました。
また、このライ王という名前が何か引っ
かかりました。
クメール人の名前にしては短くあっさり
しているな~と。)
その答えをガイドさんが教えてください
ました。
「ここは王族の火葬場です。ライ王とは
名前では無く、らい病にかかった王様の
事をそう呼んで名付けられました。」
王様の名はヤショーヴァルマン1世。
時間の都合があり中へ入れずとても気
になったので後で調べた所、美貌の若き
王ヤショーヴァルマン1世は名君であり
、優れた建設者としても、プノン・バケ
ン寺院や道路の整備、大規模な貯水池の
建設などを行い、「獅子の男」と讃えら
れていたそうです。
向かいにある凱旋門
彼は返り血を浴びてその後、らい病
(ハンセン病:皮膚の感染病)に苦し
み、皮膚が崩れ、段々周りの取り巻き
も離れていき、全盛期の栄華も薄れ
て寂しい半生となってしまいました
が、王としての誇りは失わず亡くな
った模様です。
そうした想念が心に響いていたのだと
私は思いました。
もう一度像のテラスの方に目を向けると、
王が活躍していたと思われる当時の、前
線から帰還した王を迎え入れる王妃の姿
や、宮殿を前にして兵士がぎっしりで詰
め寄り賑やかに勝利を讃えている様子が
ビジョンで現れました。
それは黄金色に輝いていて、最盛期と思
われる活気に溢れた情景でした。
今は静かな像のテラス
また、最初に感じた騒々しい声達の正体
は、このライ王のテラスの中にあるレリ
ーフ達だったようです。
中へ入ってはいませんが、メール山に棲
む神々やアプサラ、動物達(中には何故
かアスラもいる)等の沢山のレリーフが
あり、それらが所せましと並んでいるよ
うです。何かを訴えているとは思います
が、これ以上は分かりませんでした。