拝殿に戻って雨宿りをしていると
「山頂には行かないでください。
状況的に危険と判断し、山頂への登山
を禁止します。」
というショックな言葉。
パトロール隊員達の説明にザワ
つく人々・・・。<(T◇T)>
この判断に納得できず「でも登ってい
る人いるし、雨も止むかもしれないし
何でダメなの!」とパトロール隊員に
噛みつき押し問答する方も見られました。
(参ったな、こりゃ出直した方がいいの
かな。でもそんな気はしないなぁ・・・)
登拝者達も諦めて帰る方や雨宿りして待
つ方など様々。
私は雨が上がるように龍にお願いしたり
陰陽師をやったりして、暫く様子を見る
ことに。
25分位は経ったでしょうか。
雨脚は時間の経過とともに弱まり、空も
少し明るくなってきました!
みんなの祈りが通じたのでしょう。
まもなく雨は上がりました。
雷もとっくに去ったのでパトロール隊員
から、「自己責任で『かびら神宮』まで。」
とお許しが!!
待った甲斐があり、登拝者は喜んで登り
始めました。
しかし道は狭いしぐちゃぐちゃ・・・。
雹が降ったこともあり冬に逆戻りしたよう
な気候でとにかく寒い!
軽装でこのまま進めるんだろうか。
早く太陽が出て来て欲しいよ~。
暖まるものが欲しいな。
そう考えていると、頭の中に「火」のイメ
ージが現れました。
そうだ、神々や精霊達にお願いしてみよう!
早速、暖かい火にあたっているようなイメ
ージをしながら暖めて下さいと懇願。
太陽の光があれば十分ですが、空にはまだ
薄い雨雲が残っています。
すると林の隙間から光が漏れ始め、
その光が踊りだすように姿を変えて、空
はいつの間にか青空が現れ始めたのです。
(ん!?何だろう)
空が急に明るくなったかと思うと、何かが
光を掴んでいるように見えました。
巨人が現れ大きな手に炎を持って、それを
差し出すように見えたのです。
(親指を立てているわけではないと思う(;・∀・))
私にはこんな風に見えました。
あれは・・・。
火を灯しているようです。
(これで本当に暖かくなったらビックリだけど)
しかしそうとしか思えず、その後本当に不思議
なことが起きました。
30秒くらい経った時、
急に体の内側からじわじわと暖かくなってき
たのです!!
最初にハートが暖かくなり、それから体全体
へと広がって行きました。
温泉にでも入ったような感覚で体中の縮んだ
細胞や血管が開いていくようで、さっきまで
の震えは吹っ飛び嘘のようにぽかぽか!!
今は全く寒くありません。
そして太陽の光が樹々を照らし出しました。
不思議な事に気温が直ぐに上昇し、暖かく
なってきたのです。
いや~驚きました・・・。
神や精霊等が雲に姿を変えて現れる事はよく
ありますが、こういうケースは初めての経験
でした。
プロメテウスかも知れませんが、特定はでき
ませんでした。
(ありがとうございます!!!)
感謝感激です。
この感動は今でも忘れません。
続く。
プロメテウスとは