Blue Wave

不思議な世界・スピリチュアルなお話

スピリチュアルな世界はファンタジー。 そこに生命の真実があります

比叡山5:横川(よかわ)比叡山の魔所

比叡山には「魔所」と呼ばれる場所
があります。
なんだかワクワクしますね!
今回はその魔所と横川エリアの紹介です。

<籠の丘(かりごめのおか)>
東塔→西塔を少し過ぎた比叡山ドライ
ブウェイの横川道路沿いにある小さな
広場にあります。
比叡山には三大魔所と呼ばれる所があり
ますが、更にもう1つ、公式にはない
四大魔所と呼ばれて
いるのがこちら。
ここが公式から外されている理由は最も
危険な場所?という理由らしいですが。
伝教大師最澄が、都の南東(巽)にいた
魔物を狩り、北東の位置(艮:うしとら)
に埋めたという伝説があります。
高さ1メートルほどの錘形をした3つの
石が約9メートル間隔で置き、その3つを
直線で結んだ正三角形の中心に魔物を封印
されたとしています。
千日回峰行の際、真夜中にこの地を僧が通
り過ぎる時、必ずこの場所で提灯の蝋燭を
取り替え、古い蝋燭をこの石のそばに置い
法華経を唱えながら去るとか。

<籠の丘(かりごめのおか)>
到着し辺りを見回してみましたが、魔所?
とは程遠く、ゾクゾク悪寒が走るような
こともなく、むしろスッキリと気持ちが
いい場所。

ただ、石の近くまでは行きませんでした。
入ってはいけないような気がして。
ここの下に魔物ではない存在が眠ってい
るの可能性もあります。

魔物というよりは要のものを敢えて
封印しているようにも思えました。
例え良い存在だったとしても、その封印
が解けた時は大きな力が働き、地震とか
天変地異が起きたりするものなので、
宇宙的異変が起きるその時まで封印され
ているのかもしれません。


<三大魔所とは>
①<天梯権現祠(てんだいごんげんほこら)>
坂本から根本中堂への古い参拝ルート「本坂」
その途中にある「天梯権現祠」の小山には天狗
が棲んでいて比叡山と中国の天台山を行き来
したと伝えられています。

②<慈忍和尚廟:(じにんかしょうみびょう)
こちらは既に紹介した一つ目一足の妖怪
「慈忍和尚」(じにんかしょう)の廟の
ことです。
時間があれば行きたかったですね。

③<元三大師御廟:(がんさんだいしみびょう)
横川の北側の山道にあります。

その横川へこれから大急ぎで向かいました。
16時30分までに入らないと閉まってしまう。
16時過ぎになんとか到着。

東塔とは打って変わって人の気配が無く
静かです。
駐車場には2、3台の車しかありません。

出ました妖怪案内板!

<蛇ヶ池>
その昔この池に大蛇が住み着き村人に危害
を加えていた。
「俺には何でもできるのだ」」と豪語する
大蛇に元三大師良源は「ならば大きな姿になって
見せよ」と命じた。大蛇は横川中堂をひと巻き
する程の大きさに変身して見せた。
良源は「今度は私の掌に乗る程小さくなれるか」
と尋ねた。大蛇は「容易いこと」と瞬く間に
小さくなると、良源の掌に乗って見せた。
その瞬間良源は法力で大蛇を封じ込めた。
その後、改心した大蛇は横川を訪れる人々の
道中の安全と心願成就の手助けとなった。
《その手に乗るな》という言葉はこの問答
に由来する。

なかなか面白い話しです。
神社があるので近づいてみると、
薄々感づいていましたが、八大龍王
の神社!

<龍ヶ池弁財天社(龍ヶ池八大龍王)>
オーブや小さい龍が飛んでましたね。
とても静かな場所で池にはおたまじゃくし
が沢山いましたよ。
その八大龍王が大蛇だったってこと?

奥へ進むと元三大師堂へ着きました。

<四季講堂(元三大師堂)>

第3世天台座主慈覚大師円仁によって
開かれた横川。
そしてこちらは魔除けの角大師で有名な
元三慈恵大師良源を祀っている元三大師堂
です。

どこを見ても古い。

タイムスリップした感じ。

<角大師>

平安時代末期、元三大師良源が73歳の時に
世に疫病が流行り人々は大変苦しんでいた。
この難局を救う為、良源は大きな鏡に自分
の姿を写し疫病退散を念じた。
するとそこには骨ばかりの恐ろしい姿が写
し出されたという。
その姿を版木に刻ませお礼に刷り配ったと
ころ、疫病は元よりあらゆる災厄から身を
守ることができたことから、今もなお、お
厄除けの元三大師として篤く信仰されている。

比叡山最澄だけは名前は知っていましたが
素晴らしい高僧が沢山いらっしゃったようで
知れば知る程興味が湧いてきました。

続く。