「遺伝子組み換え」と聞くと、皆さん
は最初に何を思い浮かべるでしょうか?
「同じ種類の遺伝子を組み換えるものかな」
と勘違いしやすいですが、実際は全く異なる
種の遺伝子、例えばクモの遺伝子をヤギに、
バクテリアの遺伝子を大豆になど、自然界で
起こらない遺伝子操作を強制的に行うもの
です。
聞いただけでもゾッとします。
ちなみに遺伝子組み換えはGenetic Modification、
一般的に「GM」と略されています。その
作物の事を「GMO」と呼ばれています。
何故このような技術が開発されたのでしょう?
<遺伝子組み換え技術の目的>
この技術は、ある生物に別の科の生物
由来の遺伝子を挿入したり、逆に元々
持っていた遺伝子の機能を抑制するこ
とで、これまで実現出来なかった品種
改良を可能にする新しい有用性のある
技術とされています。
<世代別特徴>
第一世代
除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大等
メリット
薬散布の労力を軽減し、収量を向上させる。
第二世代
成分改変食品で消費者の利益が強調されたもの。
メリット
栄養成分を改変する事で、発展途上国の人々の
栄養状況の改善および消費者の健康維持に貢献。
第三世代
過酷な環境でも成育できたり、収量が高か
ったりするような作物か?
メリット
天候に左右されず生産する事が可能。
(世代はWikipediaより抜粋)
まずは、下記にリンクした、とても分か
りやすい図を交えた説明をご覧ください↓
そこまで遺伝子を組み換えたら人体に影響
があるんじゃないの?って思いますよね。
過去に購入した本では昆虫の奇形の写真が
載っていたので、「遺伝子組み換えは本当
に恐ろしい」と思いました。しかし実際に
哺乳類や私達人間までもが人体に影響があ
ることが証明されたのです。
遺伝子組み換え餌を食べたラット~
農薬散布による人体の影響↓
http://gmo.luna-organic.org/?page_id=20
<日本での遺伝子組み換えは?>
日本ではまだ遺伝子組み換え作物の商業
栽培は反対が多く実施されていないよう
です。
しかし宮城、栃木、茨木、福岡、宮崎等に
試験場があり研究されています。
花粉の飛散などの対策はしているそう
ですが、完全密封ではありません。
また、過去にGMOの菜種が輸入した港で
落ちてしまい、そこから自生したという
深刻な事故が起きているそうです。
菜種だけでなく、同じアブラナ科である
ブロッコリーなどとも交配してしまい、
遺伝子組み換えに汚染してしまったブロ
ッコリーなどが出現したという報告もあ
ります。
<主なGMOの輸入品>
じゃがいも、大豆、テンサイ、トウモロコシ、
菜種、綿、アルファルファ、パパイアの8種
これら8つの認可されている作物は、表示
義務対象となっている為、遺伝子組換えで
あれば「遺伝子組換え」と表示しなければ
ならないことになっています。
また、これらを原材料とする33種類の加工
食品だけ表示義務があります。
「なんだ、これだけか」
と思われるかもしれませんが、お馴染み
の食品が多いと思います↓
( グリーンピース・ジャパンより抜粋)
清涼飲料、コーラ、発酵乳酸飲料、酒類、
フルーツジュース、スポーツドリンク、
ポン酢などの調味料、ドレッシング、缶
詰、漬物、パン、アイスクリームケーキ、
チューインガム、ジャム、佃煮、練製品、
粉末製品。
「ぶどう糖果糖液糖」
「果糖ぶどう糖液糖」
清涼飲料や缶コーヒーを始めとする甘い飲
み物には、糖分として「異性化糖」なる物が
使われていて、その異性化糖の原料は90%
以上がアメリカ産のトウモロコシから出来
たコーンスターチで、残り10%弱は国産の
ジャガイモデンプンとさつまいもデンプン
ているほとんど全量が遺伝子組み換えされ
ています。
異性加糖は約30年前に開発され、醤油の消
費量とほぼ同じ年間100万トン以上が消費
されていて、国民一人当り毎年約10Kg
の異性化糖を採っているということに。
2007~2009年調査とやや古いですが、現在
でもGMOの輸入が多いという事もあり、
上記リストから外れている食品があるかど
うかは不明。
は平成30年2月23日現在、食品の安全性が確
認されているそうですが、その根拠は不明です。
これだけ輸入しておいて、「遺伝子組換え」と
表示された食品は今のところ私は一度もお目に
かかっていません。それは表示する事で消費者
が購入しなくなる恐れがあるから、表示してい
ないのでは?と思っていました。
調べてみると、8種類以外の農作物の場合は遺
伝子組み換えでない、という表示を日本政府は
禁止しているそうです。
もし、厳格な食品表示をしてしまえば多くが遺
伝子組み換え食品として表示されることになり、
消費者の反発を買う・・・。とう事でした。
<「遺伝子組み換えではない」の落とし穴>
スーパーに行くと納豆などによく「遺伝子組み
換えではない」という表示を見かけると思い
ます。
それを見て安心される方も多いでしょうが、実
はこの表記は絶対に「遺伝子組み換えではない」
という事にはならないのです。
<表記の基準について>
・加工食品で原材料に占める重量の割合が上位3
位までのもので、尚且つ、原材料に占める重量
割合が5%以上でなければ表示義務なし。
・日本では大豆を94%も輸入していますが、油や
しょうゆ、食用油、甘味料はDNAなど検出が不可
能な為、表示義務なし。
・大豆、とうもろこしについては、分別生産流通
が適切に行われていれば、5パーセント以内の意
図せざる混入があった場合、「遺伝子組換えでな
い」旨の表示が認められている。
<他国の表示義務は?>
韓国やEUでは全ての原料の表示が義務化されて
います。
ランでの表示も全品目義務付けられています。
また、食品流通に対してトレーサビリティ法(
追跡調査)があり、生産から流通、加工、販売
までのすべてのプロセスにおいて、「遺伝子組
換えでない」ものであることを、その都度検査
しながら証明書を作成し、必要であれば追跡で
きる仕組みがあります。
また、牛・豚・鶏等の飼料になる穀類の大豆、
トウモロコシの多くはアメリカから輸入して
おり、飼料も農薬に耐久可能なGMOや農薬
を散布されたものを多く使用しているそうで
す。これはペットフードも同様です。
私達の生活の安全は、もはや自分自身で身を
守るしかないと思います。
マスコミや政府機関は真実を隠蔽している事
が多く、それに関わっている人はお金に取り
込まれているのが現実です。
何が起きているのか、正しい目を持って見極
める必要があります。